由布院でのお宿は落ち着いたハイクラス宿の「旅亭 田乃倉」に宿泊しました。
じゃらんのハイクラス宿のランキングでトップ10に入っている宿です。
今回、癒しを求めた一人旅ということで、由布院での宿は奮発しようと決めていました。
由布院での宿泊で宿を探したポイントは、
- 落ち着いた雰囲気の旅館であること
- 部屋食がついていること
- いろんな時間帯の金鱗湖を眺めたいので金鱗湖の近くであること
- 温泉が最高であること
- 1人での宿泊で1泊2食付きのプランがあること
一人旅の場合、ハイクラスの宿ほど予約が難しくなります。
一人旅プランなど用意しなくても、人気の宿であれば宿泊予約はあるので敢えて一人旅のためにプランを用意する必要がないんでしょうね。
特に、1泊2食がついているプランは日程がかなり限られる、というのが宿を探していて気が付きました。
そして、悩みに悩んで、「旅亭 田乃倉」に宿泊することに決めました。
湯の坪街道にも金鱗湖にも近い最高のロケーション
「旅亭 田乃倉」は由布院駅を背にして、湯の坪街道を金鱗湖に向かって歩いた突き当りのエリアにあります。
由布院駅からは徒歩で約20分ほど。
チェックインは15:00だったので、チェックインに合わせて移動しました。
旅亭 田乃倉は、姉妹宿のなな川と隣り合った立地になっています。
湯の坪街道から1本入った小川の横の脇道に入口があります。
湯の坪街道のおすすめのお店は下の関連記事で記事にしています。
関連記事:湯布院 湯の坪街道をぶらぶら
少し入口がわかりづらくて、私は併設のお食事処藤五庵から入ってしまいました。
チェックインやお食事時間の調整は案内された部屋の中で
旅亭田乃倉は和風な造りの建物が館内の外渡り廊下でつながれている構造なので、建物1つ1つはそれほど大きくありませんが、和の趣がとても落ち着きます。
チェックインロビーも最小限の大きさなので、すぐに宿泊するお部屋に案内されます。
まず部屋でゆっくりしつつ、チェックインの作業や夕食・朝食の時間などを仲居さんが丁寧に聞いてくれました。
部屋からは、外の木々の眺めが何とも絶妙でほっと落ち着くことができました。
部屋に通された後、仲居さんが「旅館手作りの羊羹です。」と言って、羊羹と淹れたての抹茶と一緒に出してくれました。
この羊羹は移動で疲れた身体にちょうどいい甘さで、本当に美味しかったです。
旅の疲れを癒しに温泉へ
夕食は部屋食なので、夕食まではゆっくりできます。
姉妹館のなな川とは館内の通路でつながっているので、お土産などのちょっとした買い物やなな川の温泉も利用することができます。
私は趣のある内廊下を通って、ひとまず温泉へ。
脱衣所はそんなに広くないですが、清潔で掃除が隅々まで行き届いている様子が伺えました。
タオルなどは全て用意されているので、着替えの浴衣などの最低限の荷物を持っていくだけで大丈夫です。
部屋数がそんなに多くないせいか、または、なな川の温泉も利用できるせいか、温泉はとても空いていました。
ほぼ私の貸切状態で、利用することができました。
露天風呂を独り占めして、ゆっくり過ごすことができました。
もう1つの「源流の湯」では、晴れていれば由布岳を望むことができます。
温泉に気を取られて、露天風呂から由布岳が見えたかよく覚えていませんが、こちらの湯も一人でゆっくり浸かることができました。
何とも贅沢。
お待ちかねの豪華な夕食
そろそろ夕食の時間になり、部屋で待っていると仲居さんが夕食の準備をしてくれます。
2,3品ごとに配膳され、まずは先付けと前菜の盛り合わせ。
食前酒に梅酒も頂きます。
春の膳ということでお雛様の食器で運ばれてきました。
料理も見た目にも繊細かつ鮮やかです。
一品一品丁寧に手間ひまかけて作られていて、どれを食べてももう美味しい!し、感動です。
蛸は柔らかくて美味しいし、ほたるいかは大振りで味がしっかりしていてこれもまた美味しい。
笹に包まれている一口いなりは丁度いい塩梅で口に入れるとほのかに笹の香りがして、美味い!
幸せ。
前菜でこのクオリティですから、他の料理にも期待が膨らみます。
前菜を食べ終わる頃合を見計らって、仲居さんが次の品を運んでくれます。
お次はお造りとお吸い物。
お刺身は旬の地魚3種盛りで、確かはまちと関アジと鯛だったはず。
関アジは食べたかった名物の1つだったので、嬉しかったです。
どれも本当に美味しかった。
お吸い物はふき味噌豆腐(ふきは蕗と書く)と桜花海老に蕨と木の芽が入っていて、とてもいい香り。
出汁も上品に取られていて、身体にすっと入ってくる感じがします。
頃合を見計らって、仲居さんが鍋の火をつけに来てくれます。
今日は楽しみにしていた、しゃぶしゃぶ。
そして、仲居さんの手には美味しそうな牛肉が!
サシの入ったいいお肉です。
仲居さんが仰るには、たしか、田乃倉さんの経営者の方が牧場か何かも経営されていて、いい牛肉を安価で提供できるので、自慢の牛ですよとのこと。
用意されたポン酢たれで宿自慢の特上おおいた和牛のしゃぶしゃぶを頂きます。
仲居さんがおすすめしていただけあって、この牛肉めちゃくちゃ柔らかくて、とろけるように美味しかったです。
この後も、まだまだお料理は続き、煮穴子蓮根のまんじゅうも食べ応えがありました。
鶯餡と記された餡の緑色がとてもいろ鮮やかで目でも楽しめます。
ゆり根で表現された桜の花びらも本当に素晴らしい。
そして、旬菜として出てきたのは、桜鱒と白魚を竹に見立てた昆布(だと思う)で巻き、雲丹と湯葉をあしらってジュレをかけた一品。
ジュレは土佐ジュレと書かれていましたが、お出汁がぎゅっと詰まっていて、これも美味しかったー。
こういうの、本当に大好き。
最後にご飯とお味噌汁、漬物とデザートが出てきましたが、もう本当にお腹いっぱい。
どれもこれも大変美味しくて、美味しい料理たちでお腹いっぱいにしてもらって本当に幸せ。
食事の後に、仲居さんがお布団を敷きに来てくれますが、お腹いっぱいでソファの椅子から動けませんでした。
朝食もヘルシーかつ豪華
翌朝の朝食も部屋食で頂きます。
指定していた時間になると、仲居さんがお布団を上げてから朝食の支度をしてくれます。
夕食も繊細で豪華でしたが、朝食もヘルシーだけど豪華です。
生ハムを贅沢にあしらったボリューム満点サラダに始まり、温泉玉子や湯豆腐が用意されます。
温泉玉子の柔らかさも丁度いい。
湯豆腐の温もりでだんだん身体が目を覚まします。
ご飯のお供もたくさん出てきます。
こちらは、牛蒡のきんぴらとほうれん草のお浸しと明太子。
どれもご飯が進みます。
もちろんこれだけではなく、玉子焼きや焼き魚も。
どの器も見た目も華やかで盛り付けも美しいです。
そんな器に盛られた料理も一品一品美味しい。
いろんな種類を少しずつ味わえるのは、旅館の朝食ならではです。
餡のかかった肉団子もありました。
夕食も豪華でしたが、朝食も品数豊富で食べきれないほど。
白米少なめでお味噌汁を頂き、デザートで完食。
お料理はかなり期待していた宿泊でしたが、期待以上の美味しさとボリュームでした。
チェックアウトまではゆっくり
旅亭田乃倉はチェックアウトの時間が11時なので、朝食後もゆっくりと過ごすことができます。
私はチェックアウトまでの間に、前日の夕食の際に仲居さんに教えてもらった桜並木の散策に出かけました。
桜並木と菜の花畑のコントラストがきれいでした。
チェックアウトは宿の方がお見送りをして下さる中で会計をしたので、少し気恥ずかしかったです。
チェックアウト前に軽く温泉に入る時間があったので、最後の温泉を楽しみました。
チェックアウト後は駅まで無料送迎して頂けるとのことだったので、荷物が多かったのでお願いしました。
歩くと約20分ほどで、湯の坪街道をそぞろ歩きながら駅に向かうという方もいるかもしれません。
今回は、大型ホテルではなく落ち着いた旅館に宿泊したかったので、旅亭田乃倉さんを選んで大正解でした。
私はJTBのサイトが一番見やすくて旅館の雰囲気がわかりやすかったので、JTB経由で予約をしました。
公式ホームページでもおすすめプランを紹介しているので、いろいろ比較しながら予約することをお勧めします。
温泉もとてもよかったですし、緑に囲まれて静かな宿の雰囲気もとても落ち着きましたし、もちろん料理は最高で大満足でした。
また、いつか泊まってみたいです。
旅亭田乃倉
ホテル名:旅亭田乃倉
住所:大分県由布市湯布院町川上1556−2
(湯の坪街道の突き当り、金鱗湖のすぐ近くにあります)
電話:0977-84-2251
公式ホームページ:https://www.yufuin-tanokura.com/
チェックイン&チェックアウト時間:15:00チェックイン、11:00チェックアウト
★JTBのホームページで旅亭田乃倉の空室状況を確認する★
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