別府の地獄めぐり観光と由布院の温泉
混雑を避けてゆったりいい温泉に浸かりたい。
日本の名湯の1つ、ゆふいんの温泉に入りたいと思い、約1年半ぶりの飛行機利用で別府空港へ。
ゆふいんは由布岳の麓の平地に位置しているので、本州や四国などからアクセスする場合は、別府方面から向かうのが便利そうです。
関東や関西方面からは飛行機の直行便もありますし、四国からは松山・宇和島方面からのフェリーが運行しています。
今回利用した大分空港は、コロナ禍の中、緊急事態宣言などは出ていなかったのですが、空港シャトルバスもびっくりするくらい閑散としていました。
別府の地獄めぐりを楽しんでから由布院へ
別府駅から由布院駅は路線バスや直通運転の観光快速「ゆふりん」の利用が便利です。
ゆふりんは別府駅前から発着していて、別府の観光名所である鉄輪の「地獄めぐり」の駅にも停車するので、地獄めぐりで観光してから由布院へ向かうのにとても便利です。
せっかく別府に来たので、ゆふいんの宿「旅亭田乃倉」にチェックインする前に「別府地獄めぐり」に寄り道します。
(旅亭田乃倉さんでの宿泊はハイクラスの落ち着いた宿でとてもいい滞在だったので、この記事の最後に記事を掲載しているので、ぜひ覗いてみてください)
別府地獄めぐりとは、○○地獄と称して、様々な性質の温泉を整備して1つ1つを観光資源とした場所で乳白色に濁った温泉や、間欠泉、赤褐色の温泉や、固まる前のコンクリートがぼこぼこ噴き出しているような湯だまりなどがあり、アトラクションのように見て楽しめます。
全部で7つの地獄があって、共通入場券(大人1人で2,000円)を購入すると便利です。
感染対策のため、入場券は係員の人に渡すのではなく、自分でもぎりをして回収箱に入れていきます。
別府地獄めぐりのホームページでは、入場料の割引券が用意されていて、印刷して持っていくと10%割引になります。
別府市内からは、荷物が多い方は特に「鉄輪バス停」(かんなわばすてい)を目指していくといいでしょう。
このバス停を起点にして、上の方に5つの地獄があって、下の方に2つの地獄があります。
上の方の5つの地獄は徒歩圏内なので5つの地獄を楽しんでから、鉄輪バス停に戻り、下の方の「血の池地獄」と「龍巻地獄」を見学するのもいいですし、血の池地獄から上の方に向かって地獄を見学するのもいいでしょう。
「血の池地獄」と「龍巻地獄」は少し距離が離れているので、鉄輪バス停からバスで10分ほどのところにあります。
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鉄輪バス停
バス停の施設内にコインロッカーがあるので、そこで荷物を一旦あずけて行動するととても便利です。
各地獄にはコインロッカーがないので、注意してください。
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鉄輪バス停のコインロッカー
私はこの鉄輪バス停を拠点に上の方の5つの地獄を巡りました。
白池地獄
まずはバス停近くの白池地獄。
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別府地獄めぐりの白池地獄
何とも言えない乳白色のグリーンが不思議な感じ。
一見、ただの池のように感じますが、白池の中央部付近から噴き出している蒸気が高温の温泉だということを思い出させます。
少し遠くから見ると、池の形がハート型になっています。
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白池地獄の池の形がハートになっている
ここでは温泉を利用したピラルクやピラニアも見ることができます。
鬼山地獄
白池地獄から出てすぐに、みゆき坂という小路を上ったところに鬼山地獄があります。
入口を入ると、鬼がお出迎えしてくれます。
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鬼山地獄の鬼
なんで鬼山なのかはよくわかりませんでしたが、とにかくすごいのはこの蒸気。
柵の向こうに温泉の池があるはずなのですが、蒸気の白い湯気の勢いが強烈すぎて池がよく見えませんでした。
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鬼山地獄の蒸気
館内の説明によると、この蒸気で1.5両の汽車を動かすことができる圧力が生まれるとか。
また、この蒸気はワニの生育に適しているそうで、マレーシアから輸入されたワニを飼育している関係で平成6年に、当時のマレーシア首相もこの場所を見学したそうです。
確かにワニが大きくて怖かったよ。。駆け足でぐるっと館内を見学して、早々に失礼させて頂きました。
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3代目だけどイチロウ
かまど地獄
さて、気を取り直してかまど地獄にやってきました。
施設の前には駐車場があるので、車利用の場合は見学するのに便利かも。
ここでは、温度の異なる温泉がいくつもあって、1丁目から6丁目という感じで区分けされていました。
これが100度の湯。
高温だとお湯は透明に近いんだそう。
お湯が出てくる地質やそこでの温度によって温泉のお湯が乳褐色になったり、赤茶けたりするそう。
こちらは85度の湯。
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かまど地獄85度の湯
そして、こちらは同じ敷地内の95度の湯。
お湯がかなり赤茶けています。
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かまど地獄の95度の湯
このかまど地獄では、飲泉があったり売店や足湯スペースもあるので、子供連れのファミリーが多く楽しんでいました。
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かまど地獄の売店
そして、売店脇でやっているミニミニショーがおすすめです。
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かまど地獄のミニミニショー
海地獄へ
かまど地獄脇の地獄めぐり通りを道なりに登っていくと「海地獄」に到着します。
こちらはかなり広めな駐車場がたくさんあるので、車での乗り入れは便利そう。
立派な茅葺き屋根の門をくぐって入場します。
ここは地獄では最大の敷地を誇るそうで、内部も広く、足湯やかなり大きな土産物館もあるので、ゆっくり見学を楽しめます。
広い蓮の池もあるので、ちょっとした庭園のようです。
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桜が緑に映えて美しい
足湯スペースもゆったりとした空間にあるので、ぜひタオルを持参して楽しんでください。
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海地獄の足湯
正面の竹で編んだ板に温泉を流しいれて、温泉の温度を冷ましてから足湯に温泉が注ぎこまれています。
もちろん100%源泉かけ流し。
一昼夜で約150万リットルの湯が沸き出ているそうで、さすが湯量も豊富です。
屋根付きなので、雨が降っていても濡れる心配はありません。
私はかまど地獄の足湯スペースより、この海地獄の足湯スペース、または、この後行った鬼石坊主地獄の足湯スペースの方が広々としていて気に入りました。
そして、足湯スペースより奥に進むと蒸気むんむんの海地獄登場。
売店の奥にあります。
海地獄の名前の由来はホームページなどではっきりとは記載されていませんでしたが、おそらくこの硫酸鉄が溶けこんだコバルトブルーの水の色が大海原を連想させるからでしょう。
他の地獄にも水色がかったお湯の池はありましたが、この海地獄の大きさと蒸気の量は桁違いで、かなり見応えがありました。
売店も品数豊富でお土産を選ぶのにかなり迷いました。
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海地獄の品数豊富な売店
ご飯のお供に好評だったお土産はこれ。
このゆず漬けも美味しいですね。
別府限定の麦焼酎「赤閻魔」も美味しかったので、焼酎好きにはおすすめ。
海地獄の温泉で作った温泉玉子も名物です。
鬼石坊主地獄
5つ目の地獄は鬼石坊主地獄。
この辺りでだいぶ地獄にも慣れてきましたが、この地獄はまたちょっと趣が異なっています。
733年頃には文献に登場しているそうで、かなり古くからの歴史があります。
当時は田畑のあちこちから粘土質の熱泥が噴き出していて稲が育たない本当に地獄のような土地だったそうです。
そんな土地を整備して、観光施設にしたのは明治に入ってからのようです。
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熱泥の湯玉
粘土質の水面から熱々の湯玉がぼこぼこ顔を出してくる様は圧巻でした。
この施設の中にある足湯はこんな感じ。
そして、鬼石坊主地獄の入り口の横には、日帰り温泉「鬼石の湯」もあります。
地獄めぐりの後にひとっ風呂浴びて帰れるなんて、別府最高!
鬼石の湯についてはこちら。
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鬼石坊主地獄の横にある鬼石の湯
共通入場券で入れる地獄は他にも2つあります。
鉄輪バス停から15分間隔ほどでバスが出ているので、車で来場しない場合はそちらを利用するのが一番お得です。
残る2つの地獄は血の池地獄と間欠泉の龍巻地獄で、かなり魅力的ではあったものの、体力の限界&次の予定が迫っていたこともあり、断念しました。
由布院への移動は観光快速バスのゆとりんが便利
地獄めぐりを楽しんだ後に、鉄輪(かんなわ)からゆふいんへ移動するには、観光快速バスのゆとりんを利用するのが便利です。
鉄輪バス停から定期的にバスが発着しています。
1時間に1本の運行なので、出発時間はチェックしておいた方がいいです。
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鉄輪発ゆふいん行きのゆふりん時刻表
バスが来て、車内に乗り込む際には、バスの案内係の方がとても親切で荷物を車内に運び入れるのを手伝って最後はお見送りの手を振ってくれました。
久しぶりにおもてなしを受けた気がして嬉しかったです。
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霧がかかった山道を進みます
ゆふりんは峠を越えていくように山あいを走っていきます。
山がすぐ近くに見える道路を進み、
くねくねした道を下ると、眼下に由布院の街が見えてきます。
最初はかなり下に見えていた街があっという間に道を下って、由布院の街に到着します。
所要時間約40分。
由布院が山に囲まれた土地なんだということを実感しながらの道のりでした。
由布院では数々の立ち寄り日帰り温泉やゆっくり宿泊できる宿などたくさんあり、予算やスケジュールに合わせて選べます。
由布院では、湯の坪街道と呼ばれる土産物屋さんが並んだメインストリートや1本道を奥に入った散策道などがあります。
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由布院の原宿「湯の坪街道」
今回の旅は、宿にこだわった旅にしたかったので、「旅亭田乃倉」さんに宿泊しました。
宿泊レビューと由布院の街を散策した様子をこちらで記事にしています。