台南の伝統市場 永楽市場を散策する
永楽市場とその周辺は台南のグルメスポットで有名です。
私の滞在していたフーシンホテル台南からは徒歩で10分ほどで、大変便利でした。
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永楽市場は200メートルほど続く細い路地の左右にたくさんお店が出店しています。
朝いちで永楽市場に行ってみました。
この交差点の先から永楽市場が始まります。
特に道を封鎖して歩行者天国にしているわけではないので、歩いている横をバイクがバンバン走っていきます。
永楽市場に入ってすぐの角に朝から行列しているお店がありました。
後で調べたら、この「金得春捲」は永楽市場の3大名店の1つで、春巻きの人気店であることが分かりました。
通りかかった時は朝食後の満腹状態でしたが、1つくらい買ってもよかったな。
その他の永楽市場の名店としては、赤い看板に黄色い文字が目印の「一味品碗粿魚羹」やこちらも赤い看板に白い文字が目印の「好味紅燒土魠魚羹」があるそうです。
「一味品碗粿魚羹」:碗粿(ワーグイ)=お米をすりつぶして蒸し上げた茶碗蒸しのような料理で、豚肉、エビ、椎茸など様々な具材が入った碗粿の上には、とろみのある甘辛なタレがかかっており、タレの甘みと碗粿(ワーグイ)のコクを楽しむ事ができる料理が有名なお店。
「好味紅燒土魠魚羹」:土魠魚羹(ぎょかん)=鰆のフライにとろみのある甘酸っぱいスープをかけたシンプルな料理「麵羹(麺入り)」「米粉羹(米粉入り)」「飯羹(ご飯入り)」が有名なお店。
果物のスイーツのお店らしきところなどもあって、そぞろ歩くだけでも楽しいです。
メインストリートから1本路地を入るといかにも地元住民が利用していそうなお店も。
総菜が山積みされていて、安くて美味しい大衆食堂の雰囲気がありました。
その路地の横を行くと永楽市場の建物内に入っていきました。
総菜系のお店もたくさんありましたが、生魚や野菜など食材を売っているお店も多く、地元の方が食材を買い出ししている姿が見られました。
別記事で書いていますが、美味しいデザートの豆花もこの永楽市場の通りの中のにあります。
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朝の神農街を散策する
永楽市場から歩いてすぐの場所に台湾通の友人に勧められた「神農街」があったので行ってみました。
距離にして数百メートルの長さですが、小さな小路を行くと、そこが神農街になります。
ここは、レトロな古民家を改装したカフェや雑貨屋さんが多いようで、買い物をしながらゆったり休憩するのによさそうでした。
残念ながら、行ったのが早朝すぎてお店がほとんど開いていませんでした。
ただ、確かに石畳の通りに古い造りの建物があったり、外枠は古いままで外観をリニューアルしているお店があったりして買い物して歩くのが楽しそうな雰囲気でした。
外にたくさん提灯が出ていたので、夜に来たらまた雰囲気がガラッと変わるのかもしれません。
クラフトビールが飲める白い建物のお店もありましたよ。
神農街の先にお寺のような建物が見えたら、この通りの突き当りのようでした。
さて、次は台南で行きたかった観光スポットの1つ、安平樹屋へ向かいます。
移動はバス。
台南のバス停は凝った装飾の白いバス停が目印です。
料金は一律18元で日本円で約80円ほど。
台湾の電子マネーの悠遊カードが使えるので便利です。
神農街近くの大通りから安平樹屋を目指します。
協進小学校のバス停から20分ほど乗車して、Fisherman Villageで降りました。
Anping Fisherman’s Wharfの停車駅で降りても大丈夫です。
バス停でバスを待っていた台湾のおばちゃんが片言の英語で一生懸命私たちの行先を心配して話かけてくれました。
日本が大好きで行ってみたいと言っていました。
バスの中でも運転手さんに「この人たちは安平老街で降りるから」みたいなことを伝えてくれているような感じでした。
バスを降りる時は車内にある降車ボタンを押すと、次の停車駅でバスが止まってくれるシステムです。
西を目指して安平樹屋へ
神農街からバスで約30分ほど海側へ向かった先に今回台南で観光したかった安平樹屋があります。
もともとオランダに統治されていた対外貿易の要の場所でした。
1661年に鄭成功という人がオランダ人からこの地を取り返し、「安平」と名付けたそうです。
その後、第2次世界大戦前に台湾は一時期日本に占領されていた歴史があります。
西洋風の部屋が建てられ、税関の宿舎として使われました。
安平のあたりは昔は港の貿易の拠点として栄えていたようで、今も大正時代を思わせる西洋風の建物がありました。
安平には見どころが色々ありますが、今回の私の目的は「安平樹屋」です。
ガジュマルの枝が建物に絡まりついて、時間が止まってしまったような光景が以前訪れたカンボジアのタプロームに似ていて、行ってみたいと思っていました。
まずは台南のタプローム 安平樹屋へ
バスを降りて、5分ほどのところに安平樹屋があります。
バスを降りるとすぐに案内板があるので分かりやすいです。
安平樹屋は8:30から開場しています。
料金は大人一人70元(約300円)です。
クレジットカードでの支払いができます。
正門を抜けて入っていきます。
正門を入ると脇に文字のあしらわれた石碑がありました。
入ってすぐの脇には枝が木を覆う光景が見られます。
奥に進むと不思議な角度に折れ曲がった木々がありました。
奥には中庭のようなエリアとかつては倉庫か工場だったと思われる建物に木々の枝があちこちで絡みついています。
散策路は整備されていて、とても歩きやすくなっています。
朝早い訪問だったので、私たちの他には1組ほどしかいませんでした。
中庭では管理人のおじさんが芝刈りをしていました。
建物の内部は壁と屋根の骨組みだけが残った状態でした。
ここだけ現代の時間の流れから取り残されたような興味深い空間です。
階段を上ると上からの光景を見ることもできます。
いやぁ、本当にカンボジアのタプロームにそっくり。
階段をそのまま進むと、海岸線の方に出ます。
展望台を一応チェックしてから、引き返します。
20,30分ほどの滞在でしたが、朝の散策には十分でした。
もう少し遅い時間であれば、場内にあるコーヒーショップでお茶をしたりお土産物屋さんをのぞいたりして楽しめるので、自分の好きな時間帯で行ってみることをおすすめします。
安平古堡と安平老街の散策は自転車もおすすめ
安平樹屋を見学した後は、小路をそぞろ歩きました。
少し歩くと天后宮がありました。
中ではお祭りをやっているようで、たくさんの人出がありました。
他にも昔の城壁と大砲が残る「安平古堡」や提灯の飾りが美しい「安平老街」なども見どころです。
私たちは残念ながらそぞろ歩き過ぎて、たどりつくことができませんでした。
車で少し行った先には軍艦を見れる場所もあったのですが、暑さで体力を奪われてしまいました。
代わりに水辺のおしゃれなコーヒーショップを見つけました。
「河岸珈琲」です。
こちらも朝早すぎてやっていませんでしたが、散策の途中でホッと一息つくのにちょうどよさそうなロケーションでした。
その後、牛肉湯で有名なお店を目指して川沿いを歩きました。
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しかし、なぜか途中の定食屋さんの美味しそうな香りに惹かれて寄り道してしまいました。
安平老街はお昼ご飯を絡めて日帰り旅行をするとちょうどいいかもしれません。
結構あちこち歩きまわったので、なかなかハードはショートトリップでした。
夜市や市場だけでない台湾の観光スポットを楽しむことができて満足しています。
そして、時間が合えばぜひとも牛肉湯の「文章牛肉湯」を試して頂きたいです。
この後、私たちは永楽市場に戻って、朝は開いていなかった豆花を食べて乾いたのどを潤しました。
美味しかった!
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