赤崁楼は夜の観光がおすすめ
台南の観光スポットの1つに赤崁楼(せきかんろう)があります。
赤崁楼はもともとオランダ人が建設した建物で、異国情緒溢れています。
台南は早くから漢人によって開拓された土地だそうで、その頃は内海が広がる土地だったそうです。
オランダ人と原住民との軋轢や明からの討伐など時代の紆余曲折を経て今は歴史博物館もあり、国定古跡に指定されているそうです。
昼間の観光もいいですが、赤崁楼の観光は夜がおすすめです。
赤崁楼は朝8:30~21:00まで入場することができます。
料金は大人一人70元(約300円)。
支払はクレジットカードが使えました。
中に入ると、中庭の向こうにライトアップされた赤崁楼が浮かび上がります。
中庭には大きな木も。
夜なので人も少なめで観光しやすいです。
私たちの他には家族連れが1組。
中に入っていきます。
机の上には2枚の木製の勾玉があって、先ほどの家族は何回か地面に投げつけて占いをしていました。
階段を登って二階をのぞきに行きます。
二階には昔の台南の海岸線の説明や、昔の貿易船の展示などがありました。
これが昔の台南エリア。
今とは全然違いますね。
天井の造りも色使いが独特です。
2階からは少しベランダのような場所に出ることができます。
眼下に広がる中庭もライトアップされているのが分かります。
隣の建物はおそらく博物館なのだと思いますが、現在改修中のようで布がかけられていました。
石壁の門をくぐっていくと、何やら気になる風景が。
畳一畳ほどの石碑に文字が書かれていて、亀の石像の上に石碑がいくつも掲げられていました。
こちらもライトアップされていて綺麗でした。
もしかしたら博物館の展示時間は過ぎてしまっていたかもしれませんが、観光客も少なく、気温も過ごしやすくて、とても気持ちよく観光することができました。
サクッとお手軽に観光するならば、夜観光がおすすめです。
夜の林百貨店もおすすめ
さて、赤崁楼に行ってまだ時間のある方にお勧めしたいのが夜のもう1つの観光スポットである「林百貨店」。
店内は普通にセンスいい系のお店がたくさん入っているので、昼間に行っても十分楽しめますが、私が見たかったのは夜にライトアップされた林百貨店。
赤崁楼を南に10分ほど歩いていくと、林百貨店が現れます。
ちょっとレトロな四角窓と丸窓から漏れてくる光の感じがとても幻想的です。
いかにも古そうなエレベーターで最上階を目指します。
エレベーターで5階まで登ると、そこには大正ロマン溢れる可愛らしいカフェがあります。
中庭に椅子とテーブルもあって、外でのカフェもよさそうな雰囲気です。
店先の展示物に、日本語で「ハヤシ百貨店」と書いてありますね。
そうなんです、この林百貨店は日本統治時代に山口県の経営者林方一さんによって創立されたもので、当時は日本の百貨店だったのです。
この当時の最先端の建築技術によって作られたそうで、台南唯一のエレベーターがある建物だったそうです。
ここから1階上の屋上には階段で出ることができますので、行ってみます。
そんなに広くはないですが、林のロゴが入ったお饅頭のようなモニュメントが面白い。
屋上からは台南の夜景を楽しむことができます。
屋上の壁はそんなに高くないので、身を乗り出さないようにしましょう。
雰囲気のあるライトに照らされた武骨なコンクリートと何の遮りのない外の風景が見られるのが貴重です。
屋上には神社もありました。
第二次世界大戦中はこの地も空襲を受けたそうで、銃弾の跡が壁に残されていました。
林百貨店もかなりの打撃を受けたそうです。
下りは階段を使いました。
踊り場でさえもオシャレです。
階段も古そうなコンクリートで造ってありました。
21時まではお店も開いているので、ここでお土産を探すのもいいかもしれません。
林百貨店からホテルまでは約50分ほど歩いて帰りました。
林百貨店の目の前には土地銀行台南支店があります。
こちらは日本統治時代の日本勧業銀行の建物。
少し歩くと、台南の警察署だったり、
懐かしい雰囲気の映画館や、
公衆電話などがあって歩いているだけでも楽しめました。
そして、台湾で出会ったコメダ珈琲店と、Timesの駐車場。
ローカル感溢れる小路を通って40~50分ほどかけてホテルに帰りました。
思いがけず遠出したので、結構疲れましたが夜ならではの光景が見れて楽しかったです。