指宿の有名お宿「白水館」に宿泊しました
九州を旅するならば行ってみたいと思っていた場所の1つが指宿です。
気が付けば、こんなに遠くまでやってきました。
以前、海岸沿いの砂地で砂蒸し風呂を体験する旅番組を見て、いつか自分も行ってみて体験してみたいと思っていました。
そして、今回ようやく念願の指宿のお宿に宿泊することになりました。
今回の九州ドライブ旅ではリーズナブルなホテルでの宿泊が多かったので、指宿での宿くらいは少し奮発しようということになりました。
素敵なお宿はたくさんあったのですが、宿泊もできて温泉もあって、夕食朝食付きで砂蒸し風呂があるという、私たちの希望の全てが揃った「白水館」さんで1泊させてもらうことにしました。
週末などはかなり人気な宿だと思われますが、幸運にも旅の途中で空室を見つけたので宿泊の2日くらい前に予約をしました。
手入れの行き届いた前庭と立派な佇まい
白水館へは15時過ぎに到着しました。
宿へ続く専用の小道を行くと大きな駐車場があって、よく手入れの行き届いた前庭を進んでいくと大きな玄関があります。
車寄せも広く、立派な佇まいです。
敷地はかなり広くて、別棟の棟も横にありました。
チェックインロビーもかなり広くて立派な造りです。
チェックインまではロビーの椅子で座って待つように言われましたが、すぐに呼ばれました。
館内がとにかく広いので、大浴場が離れた場所に2つと砂蒸し風呂があることを案内されました。
庭園と海が望める素晴らしい和室が今夜の宿です
私たちが案内されたのはお土産物エリアを過ぎた1階の部屋でした。
入口と和室エリアが分かれている造りで、和室部分もすごく広い部屋です。
和室奥には上質のテーブルとイスのセットも用意があって、素晴らしいお部屋です。
部屋からの眺めも丁寧に手入れされた中庭とその向こうに海も望むことができて贅沢な景観です。
洗面台やトイレは更に奥にあるので、どれだけこの部屋が広いのかが分かります。
今回この宿に決めた理由の1つは砂蒸し風呂を体験したかったので、部屋付きのお風呂は利用することがないと思っていましたが檜づくりのいいお風呂です。
よく見ると部屋のお風呂も天然温泉が使用されているそうです。
何とも贅沢です。
大浴場の泉質とは異なる泉質だそうで、利用してみることにしました。
お湯は少し熱めで、茶褐色の塩味のある温泉でした。
部屋にさりげなく置かれた雑誌にはこの宿で将棋の竜王戦が行われたという内容が書いてありました。
それだけ由緒正しき名宿なのでしょう。
お部屋にお茶菓子とお茶の用意がありました。
お茶は九州では有名な知覧茶でとてもいい香りで飲みやすいお茶でした。
館内を散策しながらウェルカムドリンクをいただきます
身支度を整えて、館内の散策に出ました。
エントランスロビーも広かったですが、この宿全体がとても広大な敷地内にあります。
チェックインロビー横にはひな人形が飾られていました。
今の時代では、これだけのひな人形が飾られているのを目にするのは珍しくなりました。
地下に降りると、なんとラーメン屋さんの店舗がありました。
宿泊費を抑えた夕食ラーメンプランもあるようですね。
砂蒸し風呂は内廊下でつながった別の館の方にあるので、下見するために行ってみることにしました。
館内に立派な橋がかけられています。
また、立派な茶室もあります。
ここでは岩盤浴も利用することができます。
館内の設備がとにかく豊富です。
こちらは焼酎の試飲コーナー。
カウンター席とテーブル席が設けられていて、バーテンダーの方におすすめの焼酎を選んで頂くことができます。
ロビーホールまで戻って、立派な眺めながらウェルカムドリンクをいただきます。
展示してある調度品が迫力あります。
ゆず茶や知覧茶などのソフトドリンクや、
厳選された焼酎も飲むことができるのでうれしいサービスです。
楽しみにしていた夕食の時間です
さて、19:00になったので夕食の時間です。
夕食の時間はチェックインの際に選ぶ形だったと思います。
もう少し早めの時間帯も選ぶことが出来たのですが、まだお腹が空いていなかったので遅めの時間にしました。
こちらの白水館さんはかなり規模の大きい温泉宿なので、団体客のお客さんには専用の食事会場があるようです。
こちらは個人での宿泊客用の夕食会場です。
会場はテーブルが仕切りで区切られていて、空間もゆったりしていてかなりの広さです。
給仕の方もたくさん出ていて、私たちの担当は日本語が上手な外国人の方でした。
本日のお品書きです。
地元産だという大きなそら豆と前菜から始まります。
食前酒で梅酒を頂きました。
品数が豊富です。
器も美しくて、どれを食べても美味しいのでメインが期待できます。
次に提供されたのはお刺身のお造り。
繊細な盛り付けでとても美味しそうです。
鮮度も抜群で伊勢海老のお造りも食べられてとても嬉しかったです。
箸休めにお吸い物が提供されました。
出汁がよく出ていて、ほっとします。
ここからは温かい料理が提供されます。
1つ1つの盛り付けが美しいです。
こちらは黒豚の角煮。
味がしっかりしていて、肉が柔らかでめちゃ美味しかったです。
これだけでもご飯いけますね。
だんだんお腹もいっぱいになってきましたが、ここからが本番ですね。
次は黒毛和牛のしゃぶしゃぶ。
さしが美しくて、見るからに美味しそうです。
自分の席でしゃぶしゃぶして食べられるので、熱々を食べることが出来てとても柔らかくて美味しかったです。
これでそろそろ終わりかな?と思っていたら最後にかつおのたたきが出てきました。
薬味もふんだんに使われていてこちらも贅沢な一品。
こちらは後述しますが、一口しか食べられませんでした。
もうお腹いっぱいだったのかな。
それぞれの品をちょうどいいタイミングで持ってきて頂いたので、お腹も満足して最後のご飯とデザートの時間になりました。
本当はご飯もあるはずだったのですが、お腹がいっぱいだったので味噌汁とデザートだけをお願いしました。
お味噌汁は鶏肉の入った薩摩汁で、豚、牛、鶏と九州の美味い肉をほぼコンプリートすることができたすごい食事でした。
デザートはゆずのシャーベットだったと思います。
さっぱりしていて美味しかったです。
キンカンはすっぱくて目が覚めました。
食後に館内でまだ見ていないところを散歩しました。
見事なサイズの屋久杉の飾りなどがあって、調度品の多さと素晴らしさに目を見張りました。
土産物エリアが部屋から近かったので、お土産用に部屋で飲んだ知覧茶を購入しました。
夕食後は露天風呂に行こうか迷ったのですが、お腹がいっぱいで動けないので止めておきました。
朝食はちりりんロードが見える展望階で頂きます
おはようございます。
今日は白水館を出発する朝です。
九州も今日が最終日になるので、何だか名残惜しいです。
朝起きて、昨日は入れなかった方の大浴場を利用してきました。
めっちゃくちゃ広くてびっくりしました。
お風呂の後は、元気に朝ご飯を食べに行きます。
朝食は昨日と同じ会場かと思いきや、最上階の別の食事会場があるそうでそちらへ向かいます。
朝食は時間制ではないので、開場時間に合わせて朝食へ向かいました。
朝食会場は自由席になっていて、各々好きな場所に座ってバイキング形式で朝食を楽しみます。
朝の時間帯は宿泊客も一斉に押し寄せそうなものですが、席はまだ空いていました。
バイキング会場も広めにスペースが確保されていたので、朝食を食べる宿泊客はそこそこ会場にいましたが、問題なく朝食を取ることが出来ました。
種類も豊富で目映ししてしまいます。
ここでとても良かったなと思うのは、バイキングだと最初に食事を取るお客さんはいいのですが、段々食事の大皿やその周りがぐちゃぐちゃになりがちですが、係りの方の目がとても行き届いていてこまめに綺麗にしてくれているので、どの時間帯に行っても「うぅ!!」と思うことがなかったと思います。
色んな種類があったのでどれにするかとても迷いましたが、かなり控えめに取りました。
昨日の夕食がかなりボリューム満点だったので、朝はそこまで食べられなかったのです。
和食はもちろん、中華や洋食なども取揃えがありました。
デザートも豊富でした。
私はケーキとヨーグルトを食べましたが、ハーゲンダッツ(だと思う)のアイスクリームもあって、女性に人気でした。
九州は酪農も盛んなのでしょうか。
ヨーグルトが美味しかったですね。
朝食会場の窓の外から昨日訪れた知林ヶ島が見えました。
潮の満ち引きの関係で朝見た時にはちりりんロードがなくなっていて、本当に幻の道なんだと驚きを覚えました。
ホテルから車で5分ほどの所に展望台があるようで、知林ヶ島を上から見下ろすことが出来るそうなので、お時間あればぜひお試しください。
朝食を終えて一息ついたらあっという間にチェックアウトの時間です。
名残惜しいですが、とても気持ちよく滞在することが出来ました。
お高いだけあって、さすがの名宿でした。
指宿の「白水館」に宿泊した感想
大型の名宿でしたので、とにかく施設が広くて立派で館内を見学するだけでも楽しい宿でした。
砂蒸し風呂は順番制で係りの方がテキパキさばいてくださっていたので、あっという間に砂蒸し風呂体験が終わりました。
初めて体験しましたが、体がじんわり温かくなってとても気持ちよかったです。
お部屋もとても落ち着いていて、最高の眺めでした。
よく直前であんなにいいお部屋が取れたなと自分でも感心したほどです。
お部屋にも天然温泉が付いているなんて驚きでしたね。
大浴場の露天風呂も部屋付きの露天風呂もとても楽しめました。
食事ももちろん最高で、夕食も朝食もどれも美味しかったですね。
一つだけコメントするとしたら、夕食に出ていたカツオのたたきが枕崎のおさかなセンターで食べた一皿400円のカツオのたたきを超えられていなかったことでしょうか。
あの記憶があったので、カツオのたたきだけは完食することができませんでした。
あとは、食事を提供するタイミングや器の美しさ、盛り付けの美しさなど最高でした!
朝食も種類が豊富で九州の名産品などもいくつも食べることができて最高の朝食でした。
やっぱりお風呂が良くて食事が美味しい宿は極楽ですね。
たくさんの宿泊客がいるためだと思いますが、チェックインもチェックアウトもかなりあっさりしていて、慇懃無礼なお見送りの挨拶など苦手な私たちには合っていました。
それなりにハイクラスな宿なので、頻繁に宿泊することはできない宿だとは思いますが、九州で1泊は贅沢に泊まると決めていたのでその願いがかなってとても満足しています。
今度指宿に来ることがあれば今度は海辺の砂蒸し風呂も試してみたいです。