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都心から約1時間で雪見露天風呂の旅「貝掛温泉」 越後湯沢

投稿日:2021-02-15 更新日:

最後に旅に出かけたのはいつだったっけ?と思う程、旅の自粛生活を続けている今日この頃。

緊急事態宣言の甲斐あってか、新型コロナの新規感染者数も少しづつ減ってきました。

まだまだ気が抜けないということは認識しつつ、感染防止対策を十分に行った上で、久々の旅に行ってきました。

一人旅なので、会話はほぼ皆無の黙旅(もくたび)です。

と言っても、どこを観光する訳でもなく、単純に温泉に浸かってその土地の美味しいものを食べるという、ただそれだけの1泊2日の旅です。

都心から新幹線で約1時間で行ける越後湯沢

越後湯沢駅

今回は、混雑を極力避ける目的で都心からの利便性のいい温泉地、しかも混雑を避けたいという点から「越後湯沢」に一人旅に出かけることにしました。

越後湯沢は新潟県の雪深いエリアにありますが、新幹線の駅が通っているので意外と交通の便はいいのです。

特に冬の時期は、冬限定で停車するガーラ湯沢行の新幹線があるので、大体30分間隔で東京駅を出発する便があります。

越後湯沢は、スキー場では有名ですが、温泉はどうだろうということで今回いろいろ調べてみました。

越後湯沢は、駅周辺に大型ホテルがいくつかあり、徒歩数分で宿につくことができます。

映画を1本観る時間があれば、東京駅から新幹線に乗って越後湯沢駅で降車して、その数分後に雪景色の温泉に浸かっている、なんてこともできますよ。

温泉重視で選んだ宿 貝掛温泉

駅周辺にも素敵なホテルが沢山あり、それらの宿と最後まで迷ったのですが、今回は露天風呂が旅情たっぷりな「貝掛温泉」に宿泊することにしました。

貝掛温泉の宿

こちらの宿は越後湯沢駅からは少し離れていて、公共バスと宿のシャトルバスを乗り継ぐかタクシーを利用する必要があります。

開湯700年の秘湯で”目の温泉”として知られているそう。

越後湯沢駅からバスで1番乗り場から「かぐら三俣スキー場・西部クリスタル行」のバスが1時間に約1本出ているので、バスで宿の最寄停車場まで行ってそこから宿の迎えの車に乗っていくのがおすすめ。

片道440円で行くことができます。

越後湯沢駅前のバス停(南越後観光バスHPより出典)

越後湯沢駅前のバス停(南越後観光バスHPより出典)

バスは約15分ほど乗車します。

先乗り後払い方式です。

スイカ等の電子マネーは使えないので、事前に小銭を用意しておくか下車前に運転席横の両替機で小銭を用意しておく必要があります。

最寄停車場から宿までは、宿泊前かバスの乗車前に「〇〇時出発のバスに乗ります」と宿の方に伝えておけば迎えのシャトルバスを運行してくれます。

宿のホームページでは、最寄の停車場から徒歩9分ほどと記載があったので、最初は徒歩で行こうかと考えたのですが、かなりの急坂を下りたり狭い橋を渡ったりしないといけないので、少しでも除雪されていない道を歩くのは危険だと判断しました。

なので、今回は予約の際にバスの利用をすると記載して、バスの出発前にも〇〇時出発のバスに乗りますと電話しておいたので、スムーズにシャトルバスに乗り継ぐことができました。

こんな感じの道を行くことになるので、シャトルバスを頼んでおいて正解でした。

貝掛温泉への道

貝掛温泉への道

囲炉裏で蒸した茶菓子と目のお茶でお出迎え

貝掛温泉の宿は山間にあって、到着した日はかなり晴れていましたが、前日までに降った雪が屋根や脇道に積もっていました。

貝掛温泉の門

宿の外観も含め隅々までよく手入れされていて素晴らしい。

宿に到着してから、それぞれの宿泊客の距離が十分に取れるように宿の方が誘導してくれたおかげで安心してチェックインすることができました。

貝掛温泉のロビーの一角

貝掛温泉のロビーにて

到着時に出して頂いたお茶は、「目の茶」という目にいいお茶と囲炉裏で蒸した一口サイズの笹団子。

貝掛温泉のウェルカムドリンク

囲炉裏の炭の香りが心地よくて、ほっと一息つくことができました。

築何十年か何百年も建っているというような館内の廊下を案内されて、客室にすぐに案内されました。

貝掛温泉の廊下

一人旅プランだったので、部屋はそんなに広くないですが檜と畳の香りが心地いい小ぢんまりとした空間は落ち着きます。

客室内はリフォームされていて、外気温は1度とかだったのですが窓がペアガラスにしてあったり部屋にファンヒーターを常備しておいて頂いたおかげで暖かく過ごせました。

貝掛温泉の和室のお部屋

感染対策でお布団は事前に敷いてあります

古材を再利用している柱の内装もかっこいい。

貝掛温泉の和室のお部屋

部屋から雪化粧した山の風景が見渡せて、青空と雪景色のコントラストが大変美しかったです。

本当に1時間ちょっと前まで都心にいたのかと思うくらい、当たり前なのですが全然景色が違っていました。

貝掛温泉の部屋からの風景

貝掛温泉の部屋からの風景

せっかく早めにチェックインを済ませたので、宿自慢の目の温泉に行ってみることにしました。

この日は宿泊客が20組近くいたと思うのですが、3回お風呂に入って一度も他の人と一緒に湯船に浸かることがなかったのでほぼ貸し切り状態でお湯に浸かることができました。

貝掛温泉の内湯の様子

貝掛温泉の内湯の様子

個人的なおすすめの入浴時間は日帰り利用が終わる午後15時過ぎと、午後22~24時、朝食前後です。

午前0時~5時は入浴は出来ますが、温泉の加熱が停止するそうなので少し寒いかもしれません。

内湯に一応熱めの湯船がありますが、露天風呂は基本的にぬる湯です。

最初は「ぬるい!」と思っていたのですが、10分15分ほどお湯に浸かっているとお湯がいい感じに身体になじんできます。

ぬるい方の源泉を目につけて、目をパチパチすると眼精疲労など目にいいそうで私も一応試しました。

温泉はほぼ無味無臭でかすかに塩みを感じる程度でした。

雪景色を見ながらゆっくりゆったり入浴するのがこの宿の基本形です。

これが宿自慢の露天風呂。

貝掛温泉の自慢の露天風呂

貝掛温泉の自慢の露天風呂

ライトアップされた夜の雪見露天風呂も素敵なので、実際に行って体験してみてください。

食事は食事会場で。きき酒体験もできます

夕食と朝食はチェックインをした帳場横の食事会場で頂くようになっています。

チェックインの際に夕食の時間を案内されますが、「17:30と18:00が選べまして、窓際の景色が楽しめる席が17:30から案内できます」と言われたら、17:30を選ばない手はないです。

早めの夕食になるので、お昼を少なめにしていった方がいいでしょう。

私はお昼は駅前で背油ラーメンを食べました。

(お店の情報はこの後に記載しています)

食事会場での食事は今のご時世どうなんだろうかと思っていたのですが、それぞれの宿泊客のプライバシーを十分に確保してあって、テーブルのスペースも広々と取ってあったので安心して食事することができました。

外の景色がライトアップされていて美しかったです。

こんな景色を眺めながら食事が楽しめます

こんな景色を眺めながら食事が楽しめます

岩魚の塩焼きを出してもらったりと、地元の食材を使ったメニューが盛りだくさんでした。

貝掛温泉の夕食

貝掛温泉の夕食

貝掛温泉の夕食

夕食の一部 たらと越後もち豚の鍋

デザートのコシヒカリアイス

デザートのコシヒカリアイス

私はお昼を少なめにしたつもりでしたが、食べ終わる頃にはお腹いっぱいで苦しかったです。。

個人的には白米があったので、薬膳玄米粥はいらなかったかな。

ちなみに、日本酒のメニューが豊富で八海山や久保田は新潟のお酒として有名です。

ここでは、鶴齢というお酒がたくさん置いてありました。

夕食に利き酒セットのような日本酒を注文している方もおられました。

新潟の地酒

そして、次の日の朝食は朝8時からです。

前日と同じ席に案内されます。

朝食もボリューム満点です。

貝掛温泉のボリューム満点朝食

貝掛温泉のボリューム満点朝食

新潟の栃尾という地区名産の厚揚げや、のどぐろの開きが身がふわふわで味が濃厚で美味しかったです。

貝掛温泉の朝食ののどぐろ

貝掛温泉の朝食ののどぐろ

栃尾名産の厚揚げ

栃尾名産の厚揚げ

お味噌汁も大きな器に入れてもらって、味噌汁好きにはありがたかったです。

もちろんごはんも美味しくて、炊き立てコシヒカリも全部平らげてしまいました。

朝食もまたお腹いっぱいになってしまいました。

貝掛温泉に宿泊した感想

秘湯の湯と呼ばれるだけあって、温泉も宿の雰囲気も素晴らしいものがありました。

これに雪景色が加わることで旅情感もたっぷりありました。

温泉のお湯がそれほど熱くないので、初春や初夏に訪れても違った楽しみ方ができると思います。

宿の周りにはお店などは一切ないので、「完全に温泉宿に籠る派の大人」におすすめです。

館内は古い造りの廊下などがあり、廊下の足音や話し声が聞こえたりして完全防音というわけにはいかないですが、周りの宿泊客の方も大声で過ごすということもなかったのでそこまで気にならず本当にゆったり落ち着いて過ごすことができました。

夜中は寒いだろうと思い、ファンヒーターを弱めにつけっぱなしで寝ていたせいか喉が乾燥してしまったので、濡れタオルを干して寝るなど乾燥対策が必要でした。

帰りも最寄のバス停までシャトルバスを用意してもらえます。

宿の最寄り駅のバス停

宿の最寄り駅のバス停

口コミではチェックイン時に帰りのシャトルバスを予約するというような書きコミもあった気がしましたが、私の場合は朝食時に時間を予約するシステムでした。

8:20分台、9:20分台、10:40分台と選べますが朝食が8時スタートなので、早朝に出発したい方は前日にシャトルバスの時間を確認した方がいいでしょう。

宿のお土産コーナー

お土産コーナーにアイスクリームやお菓子、お酒などが充実していてお土産をここで買っていけばどこにも寄らずに帰宅することができそうです。

新潟名物の背油ラーメンもお見逃しなく

中華そば あじろう

新潟に行ったら気になるB級グルメとも言いましょうか、背油ラーメンは惹かれます。

こちらの「中華そば あじろう」さんは2020年1月にオープンしたばかりだそうですが、越後湯沢駅から徒歩1~2分のところにあって、サッと一杯を食べるのにおすすめ。

あじろうのメニュー

醤油ベースのスープにこれでもかというくらいの背油が乗っかってきます。

麺は中太から太めのゆるいちぢれ麺で、小麦たっぷりの麺はお腹にたまります。

あじろうの背油ラーメン

油で覆われているので、スープがなかなか冷めず寒い場所で食べる背油ラーメンは格別。

11時からやっているので帰宅前の一杯もアリかも。

席も一人でも座りやすいカウンター席、テーブル席、お座敷席と用途に合わせて食事ができるのもいいですね。

店情報

店名:中華そば あじろう

住所:新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢1丁目1−4

(越後湯沢駅東口徒歩1分)

電話:025-788-1445

営業時間:11:00~15:00  17:00~22:00

定休日:毎週水曜日

※営業時間や定休日などは変更されている可能性がありますので、直接店舗への確認をお願いします。

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