「新造船 さんふわあ むらさき(大阪~別府)前編」の続きです。
前編はこちら。
客室のタイプ
大阪~別府航路のさんふらわあには「スイート」「デラックス」「スーペリア」「プライベート」とわかれておりますが、おひとり様で予約する場合、「スイート」「デラックス」は候補に出てきません。
「スーペリア」は個室で部屋に施錠可能です。
「プライベート」は施錠ができない相部屋と、入室時のみ内側から施錠可能な半個室があります。
今回はテレビモニター・洗面所・トイレ・シャワーが個室内にあり、他の乗船客も気にならない「スーペリアシングル」利用です。
残念ながら「スーペリア」「プライベート」は船内中央にあるため窓がありません。
窓がない関係で携帯電話の電波も入りませんでした。
動画など観たい方は事前にダウンロードしておきましょう。
各部屋の詳しい紹介はこの記事の最後に載せていますので、参考にしてください。
私のお部屋はスーペリアシングル
乗船を済ませたので、予約しているスーペリアシングルの部屋に入ります。
こちらがベッドまわりです。広さはシングル、枕元には100VのコンセントとUSBポートが一つずつあり便利です。
ベッドサイドの冷蔵庫は十分なスペースがあります。
船内の売店は夜開いていませんので、購入して部屋まで持ってくればこちらで冷蔵保存しておけます。
別途足元には十分な大きさのテレビモニターがあります。
こちらで船内の情報・大浴場やレストランの混雑具合・天気予報なども見られますし、電波の良いときはテレビも写ります。
画質はあまりよくないです。
部屋の中には不思議な形をしたテーブルとチェアもあります。
小さなPCなら作業できるかもしれませんが、私は荷物置きとして使ってしまいました。
また左側足元に写っている通り空気清浄機と使い捨てスリッパもあります。
入口ドア脇にあるエアコンのコントローラーと天井のエアコン本体です。
ここはホテルですか?と感じるくらいキレイなものでした。
安心のダイキン製です。
洗面所・トイレ・シャワーブースです。ここを船内で占有できるなんて、なんて贅沢なんだろうと思いました。
とはいえ船内には大浴場もありますし、共用シャワーもありますので、個室のシャワーはなくても良いのですけどね。
アメニティはとてもシンプルに歯ブラシセット・ハンドタオル・室内着の3点です。
室内着は薄手のバスローブのようなもので残念ながら上下セパレートではありません。
大浴場を利用する方などこの室内着で船内歩いている方もいらっしゃいました。
船内その他施設
船内エレベーターの案内です。展望デッキは7階にしかないように書かれていますが、実は8階にもあります。
ただし8階客室の方でないと利用できないようになっています。
客室に空きがある場合、レセプションにてアップグレードできるようです。
おひとり様でも窓ありが良い!なんて場合でもこの方法にて「スイート」「デラックス」を利用できるそうです。
ただし追加費用がかかるのでコスパは良くないですね。せめて二人以上で利用したいです。
6階に「QRキー再発行機(複製)」というものがあります。
おひとり様利用の場合QRキーが書かれた紙は1枚しか貰えないので”念のためコピーを取っておく”といった用途に使えそうです。
右側のガラス面にQRキーをかざすとQRが印刷された紙が出力されました。
オリジナルはポケットに、コピーは財布の中にしまっておきます。
7階右側には男性用の大浴場、左側には女性用の大浴場があります。
中には24時間使える共用シャワー、23:00から5:15まで使えない大浴場があります。
中はとても広いです。数十人が同時に利用できそうな広さです。
7階には200円で15分利用できるマッサージ機もありました。
私もしっかり利用させていただきました♪
もし小銭がない場合は前編で書いた両替機にて小銭を用意しましょう。
別の航路でもついていますが、大阪~別府航路もペット連れ利用が可能なようにドッグランがあります。
レストラン(夕食)
6階後方にレストランがありますが営業時間が限られています。
夕食:18:00~21:00
朝食:5:45~6:45
夕食も朝食もビュッフェスタイルになりますが、少し料金が上がったようです。
夕食ビュッフェは
大人:\2,300-
小人:\1,000-
幼児:\500-
朝食ビュッフェは
大人:\750-
小人:\500-
幼児:\300-
夕食は少しお高め、朝食は格安ですね。。。
レストラン入口にはセルフオーダー機があります。
セルフと言いつつスタッフの方がいらっしゃるので操作時はアドバイス頂けました。
ビュッフェスペースです。
実はこの時営業時間ギリギリでしたので、スタッフの方が片付け始めていました。
食べ物は十分にありましたが、もっと早く来たほうが良かったのかもしれません。
夕食利用ですと、こちらのドリンクバーも込みでした。
左端の生ビールは別料金\500-でしたが、私は迷わずビールを注ぎました。
ビールサーバーはレストラン内に2か所あり、手前側(前方)にアサヒ、奥側(後方)にサッポロです。
夕食を安く食べる裏技としては、夕食ビュッフェの時間が終わりに近づくとレストランからテイクアウトメニューの案内があります。
メニューは1,2品でパスタやカレーライスといった簡単な食事ですが、温かい食べ物が食べられるので節約したい方にはおすすめです。
朝食は5:45からスタートします。
別府到着が朝早いので朝食も早く始まります。
朝食でもレストラン利用をしたかったのですが、夕食を遅め+大量に食べてしまったため、朝は空腹にならずビュッフェ利用は諦めました。
次回は必ず利用したいです。
コーヒーだけ購入することも可能で、ショップ横のレセプションで購入することができます。
船外風景
写真でも新しさがわかるファンネル(煙突)です。
LNGだからニオイがないのかな?と思っていましたがエンジン始動直後はそれなりに排気ガス臭かったですが、それでも全然快適でした。
7階デッキにある「さんふらわあ むらさき」のロゴです。
撮影スポットになっていました。
7階デッキから8階デッキに続く階段ですが、さんふらわあ むらさきでは立入禁止になっています。
おそらく8階スイートの乗客のみ利用できるようにとの配慮だと思います。
それくらいの配慮はあって当然ですよね。
5月ですと出港タイミングと近い時間に日の入りします。
デッキから見た通路越しに日の入りが見られました。
出港してから1時間と少しで通過する明石海峡大橋です。
明石大橋が近づくと館内アナウンスで連絡してくれるので、ありがたいです。
スマホでの撮影のため失敗作も多かったので、キレイ目に映った2枚を載せておきます。
明石海峡大橋通過前と通過後の写真です。
外は寒かったですが、撮影されている乗客の方が多かったです。
感想
さんふらわあは大洗~苫小牧航路でも利用したことはありますが、比較すると
・揺れが少ない(これは新造船だからなのか、瀬戸内海だからなのかわかりません)
・キレイ(新造船ならではですね)
・アトリウムがかっこよい
・航行時間12時間はちょうどよい
でした。私はぜひともまた利用したいです!
すでに海外の方も利用されていますが、上記空室状況を見てわかる通り、それほど混んでいません。
気になる方はぜひご利用を!
なお記事内価格など変動する場合がありますので、ご利用時は公式HPをチェックしてください。
https://www.ferry-sunflower.co.jp/
スイート和洋室コネクト
スイートは大きく分けて5つのタイプがあります。
こちらは「スイート和洋室コネクト」。
ベッドと畳があるのが特徴で、バスルーム、トイレ、バルコニー、窓があるので全て揃っている最高級のお部屋ですね。
お隣のセミスイートのお部屋とコネクティングになっているので、3世代で利用して部屋を繋げることもできるそうです。
セミスイートコネクト
こちらはセミスイートコネクトのお部屋です。
先ほどのスイート和洋室コネクトのお隣にあります。
和室はないですが、バスルーム、トイレ、バルコニー、窓、ソファーがあるので、こちらもなかなか広い部屋。
やっぱりバルコニー付きは船旅では憧れますね。
スイート
こちらは独立したタイプのスイート。
和室はないですが、バスルーム、トイレ、ソファ、バルコニー、窓と船旅で欲しい設備が全て揃っています。
さすがスイートですね。
ベッドから窓の景色が眺められる配置のようで、使い勝手が良さそうです。
スイートバリアフリー
こちらはバスルーム、トイレなどがバリアフリーになっているタイプのスイート。
写真では紹介されていませんが、車いすなどで利用される方のためにトイレの空間が広くなっていたり、手すりが多くついていたりと利用者に優しい造りになっていました。
セミスイート
こちらはセミスイートのお部屋。
スイートと比べると、バスタブがなく、シャワーのみの利用ですが、トレイ、バルコニー、ソファ、窓など用意されているので、「部屋にバルコニーが欲しい」という方には一番お手頃価格な部屋になります。
私が乗船した際も満室でしたが、おそらく一番人気の部屋ではないかと思います。
ここまでがスイートとカテゴリされている部屋です。
デラックスコネクト
ここからはデラックスのお部屋です。
デラックスとスイートの違いは、シャワー、トイレ、窓はあるけれど、バルコニーはついていない部屋ということになります。
外の空気は甲板に出るから問題ないという方でちゃんとしたプライベートルームが欲しいという方に最適ですね。
こちらのお部屋は隣のセミデラックス和室コネクトのお部屋とつなげることができるようです。
セミデラックス和室コネクト
セミデラックス和室コネクトのお部屋です。
デラックスコネクトと繋げられるタイプの和室です。
設備は大体同じでバスタブとバルコニーはありません。
デラックス洋室
こちらのデラックスは単独利用するデラックスです。
バルコニーはないですが、ソファから窓の外の風景が見られてよさそうです。
デラックス和室
和室でゆっくり過ごしたい方におすすめのデラックス和室です。
ふすまを開けたら船の外の風景が見える仕掛けですね。
畳に寝ころびながら船の外の景色が見られるというのは素晴らしいです。
デラックスウィズペット
ペットと同室で過ごせるお部屋です。
ペット連れで唯一ペットと同じ部屋で過ごせる部屋なので、ペット連れで移動する際に空いていれば、ぜひとも取りたい部屋になります。
このタイプの部屋は1つの船で7部屋あるようで、ドッグランにも近いので安心ですね。
もし、ペット同伴のお部屋が取れない場合は、ペットをケージに入れて預ける部屋があるので、そちらに預ける形になります。
スーペリアシングル
私が今回宿泊した部屋になります。
お部屋の詳細は上の方で写真を載せていますので、参考にされてください。
スーペリアツイン
こちらはスーペリアのツインバージョンになります。
窓はないですが、部屋にシャワー、トイレ、洗面台もあるのでしっかりとした個室でリーズナブルなお部屋はこちらになりますね。
船の景色はデッキでみるので、部屋は寝るだけなので料金重視という方には一番いい部屋だと思います。
プライベートツイン
こちらはベッドのみのお部屋ですが、アコーディオンカーテンのようなもので入り口を閉めることによってプライベートを確保できます。
シャワー、トイレなどはないので公共のものを使う形になりますね。
内側からのみの施錠なので、部屋を完全に留守にする場合は、貴重品は貴重品ロッカーに入れるなど工夫が必要ですが、二人で安く旅をして個室で眠りたいという方にいいと思います。
プライベートシングルツイン
公式HPでは定員は1~2名とあるので、ソファをベッドに変更できるタイプ?なのかと思います。
一人で予約してちょっと広めに使った方が使い勝手はいいのかもしれませんね。
こちらもシャワー、トイレなどはありません。
大浴場があるので、部屋にシャワーがなくても実質問題ないのですけどね。
鍵も内側からのみになりますが、リーズナブルな価格で一人で過ごすお部屋がいいという方には最適なお部屋だと思います。
プライベートシングル
一人旅で、リーズナブル且つプライバシーも重視したい方には一番いい選択肢だと思います。
窓、シャワー、トレイなどはありません。
内鍵のみなので、部屋を空ける時はセキュリティボックスを利用するなど工夫が必要ですが、就寝の際はプライバシーを確保できる半個室タイプの部屋なので一人で過ごす分には十分だと思います。
プライベートベッドグループ(個室)
ここからは2段ベッドのお部屋になります。
ここは4人で1室を利用するグループ用の部屋になっています。
家族で1部屋を利用したり、友達同士でわいわいしながら過ごしたりするのによさそうです。
窓、シャワー、トイレはありませんが、個室になるように扉が備え付けられているのでセキュリティ的にも安心ですし、洗面台だけは部屋の内部にあるので、簡単な歯磨きや手洗いは部屋の中で済ますことが出来そうです。
プライベートベッド(相部屋)
こちらは2段ベッドの相部屋タイプです。
1つのベッドが一人のスペースになります。
1部屋に16のベッドがある構成で、移動で必要なのはベッドだけという簡易な過ごし方をする方に最適ですね。
食事はカフェテリアでできますし、外の景色を見ながらぼーっとするならばラウンジがありますし、お風呂は大浴場を利用すればあとは部屋で寝るだけなので、価格重視ならばいいかもしれません。
他の人の気配が気になる方は耳栓必須ですね。
備え付けのスリッパはないようでした。
以上が私が宿泊したスーペリアシングルとその他のお部屋の紹介でした。
このさんふらわあむらさきには、いわゆる雑魚寝タイプのお部屋は用意されていません。
部屋や共有の場合もあるかも知れないが、それぞれベッドで寝てもらおうというコンセプトになっています。
旅行する人数や目的・予算などに合わせて部屋を選ぶことができるのはありがたいですね。