2020年2月28日にJALが、3月16日にANAが東京(成田)~ウラジオストクの直行便を就航します!
何といっても魅力は沖縄に行くより近い、たったの2時間半で異国の地へ行けるという気軽さではないでしょうか。
今回は、JAL, ANAが直行便を就航する前にひと足早くウラジオストクを満喫してきました。
ロシアは日本から近いですが、なかなか足が向かなかった理由の一つとしてビザの問題がありました。
日本人がロシアに滞在するためにはビザが必要になります。
今まではロシアに滞在するためにはロシア大使館でのビザの申請が必要でした。
しかし、2017年8月からロシアの沿海地方つまりウラジオストク限定で電子ビザの申請が可能になりました。
大使館に出向く必要がないので、この電子ビザのシステムはかなり便利です。
私もウラジオストクへ行く前に電子ビザの申請をしました。
申請方法はこちらの記事にまとめています。
関連記事:【自分でできる】ウラジオストクに行く前に電子ビザを申請しよう
私がウラジオストクに行った2019年の年末時点ではまだ日系の航空会社の直行便がなかったので、直行便はロシア系のオーロラ航空とS7航空の2択。
今回は、ロシアのS7航空から航空券を購入しました。
S7航空から直接購入して、一人53000円。そして、ホテルが1泊9,000円ほど。今回は、噴水通り近くのアパートメントホテルを予約しました。
自分のチョイスしたホテルで自由に過ごしたかったので、あえてツアーには参加しなかったのでやや割高ですが、HISで2泊3日のツアーが59800円というものがあったので、2月以降はツアーをうまく活用してお得に旅行するのもいいかもしれませんね。
ウラジオストクの旅は2019年の冬時点でまだまだメジャーではなくて、ガイドブックを探してもなかなかなくて、「Platウラジオストク」というガイドブックを見つけました。
ガイドブックを参考にしつつ私のお勧めするウラジオストクの冬の楽しみ方をご紹介します!
1 ウラジオストク駅とレーニン像
ホテルを出て、まずはウラジオストク駅の方へ向かいます。
せっかくなので昼間の噴水通りを西から東へ抜けてからウラジオストク駅へ南下していきます。
途中で「ピラジョーチニッツァ」というピロシキ屋さんを通過します。
お腹に余裕があれば試してみて下さい。
ウラジオストク駅はシベリア鉄道の始発駅として有名で、新駅舎になってからもすでに100年以上が経っているそうです。
1階の待合室の中に入るためには荷物検査がされて、警備は厚いです。
待合室の天井には立派な天井画が描かれていて優雅な感じ。
クリスマスツリーのデコレーションがされていてみんな冬のお休みをわくわくしながら過ごしているようでした。
シベリア鉄道は、シベリアの時間で時刻表が表示されているのは有名な話ですが、現地の時間とシベリアの時間を表示している時計があって時刻表はシベリア時間で表示されています。
下に降りる階段を降りて行くとホームに出る扉が左右に2つあります。
ここからシベリア鉄道が出発し、到着していると思うとワクワクして来ます。
本当はシベリア鉄道も乗ってみたかったのですが、ウラジオストク駅から次の駅のハバロフスクまで行くのに一晩かかってしまうので、日程的に今回は断念しましたがいつか乗ってみたいです。
切符売り場の横に展示コーナーとカフェがありました。
ちょっとした休憩もできていいスペース。
ウラジオストク駅の向かいの広場には、レーニンの銅像が飾られています。
レーニン像越しのウラジオストク駅を眺めるのもなかなか良かったです。
雪に包まれるレーニン像とウラジオストク駅というのも旅情が出ていてよかったです。
駅裏にはレトロな蒸気機関車もありました。
2 潜水艦 C-56博物館
ウラジオストク駅を少し北上して、右手に鷹の巣展望台方面に10分ほど歩いたところ道沿いに突然潜水艦が現れます。
ガイドブックではあまり扱いが大きくなかったのですが、個人的にはかなり楽しめました。
入場料100ルーブルを払って実際に使われていた潜水艦の中に入ることができます。
当時の潜水士が来ていた潜水服や潜水艦の模型の展示などもあります。
潜水艦内の食堂やメーターがたくさん設置されている部屋があったりして、実際にメーターを触ったりできます。
別の部屋では潜水士さんが寝ていたと思われるベッドや潜水艦から発射されるミサイルとミサイル砲台を見たり触ったりできます。
潜水艦の中に入ったり、実際に使われていた機材に触ったりできる機会はなかなかないので、そんなに大きくない潜水艦の中ですが楽しく散策することができました。
これで100ルーブルだったら結構お得だなと思いました。
(ルーブルは2倍して少し引くと大体の日本円になります。なので、100ルーブルは大体180円くらい)
潜水艦から5分ほど歩いたところにニコライ2世の凱旋門も見ることができます。
3 グム百貨店裏のレンガ通り
グム百貨店は市内の中心部の中央広場のほぼ向かいにあるグム百貨店はほぼ100年の歴史があり、建物の外観も彫刻美が美しい造りです。
グム百貨店に行けばいろんな物が買える!と思って楽しみにして行ったのですが、、、?
ZARAしか行けず、寄りたかった雑貨屋さんや化粧品屋さんが見つけられなかった。
何かを間違えたのか、よくわかりませんでした。
ただ、グム百貨店の裏側はレンガ通りになっていて、おしゃれなカフェやバー、レストランなんかが沢山ありました。
雪化粧されているレンガ造りの建物も風情がありませんか?
4 鷹の巣展望台
グム百貨店から歩いて20分ほどの場所にあります。展望台下にロープウェイ乗り場があるので、そこからロープウェイに乗って1分ほどで展望台脇のロープウェイ降り場に到着します。
バスで行く場合は、ウラジオストク駅を出てロッテホテル前を通って展望台の上まで行ってくれる16stというバスが出ています。
今回はせっかくなので街を歩きながらロープウェイ乗り場まで行き、ロープウェイに乗って鷹の巣展望台を目指しました。
ロープウェイと言っても、20ルーブルであっという間に到着するので、カメラの用意を忘れずに!
展望台にはトンネルをくぐって階段を登るとウラジオストクの街を一望できる高台に登ることができます。
冬のウラジオストクは極寒ですが、空がものすごく澄んでいて寒い中頑張って展望台まで登ってきてよかったーー!というくらいの写真が撮れました。
冬にウラジオストクに来る特典ですね。
冬の鷹の巣展望台からの景色です。じゃーーん。
海には軍艦も停泊しています。
空が澄んでいてめちゃくちゃ綺麗です。
展望スペースも混雑ゼロだったので写真が撮りたい放題でした。
この辺りはまだまだ開発途上といった感じで、これから観光客が増えるにつれて観光施設がどんどん整備されていく気がします。
帰りは15Sかな、バスに乗ってウラジオストク市内に戻りました。
一瞬、市内からだんだん離れていくので反対方面行きに乗ってしまったかと焦りましたが途中で道をUターンしてくれて、行こうか迷っていたパクロフスキー教会の前を通ってくれたので教会の前で降りて写真を撮りました。
今回のホテルは噴水通り横の海の近くを予約したので、歩いて戻ることができました。
5 スポーツ湾
噴水通りを海の方に進んで行くと遊園地横に小さな湾があります。
夏には海水浴もできるそうですが、冬場は海の水が凍っていました!
海辺まで歩いて行って、そのまま海の上を歩きます。
今まで雪の上は歩いたことはありましたが、氷点下の中まさか海の上を歩く日が来るとは!
めちゃくちゃ寒かったけど、天気も良くてすごく気持ちよかったです。
これはこの季節じゃないとできない体験ですね。
楽しい!
海の隅っこでおじさんがワカサギ釣りをしていたので、これからもっと観光地化されていけば将来的にワカサギ釣りオプショナルツアーなんてのも登場するかもしれませんね。
6 中央広場
グム百貨店の斜め前に中央広場という広場があります。
普段の週末はファーマーズマーケットのような感じになるそうです。
私が訪れたのは年末だったのでクリスマスのイルミネーションがたくさん飾られていてとってもきれいでした。
クリスマスツリーやスケートリンクもあったりして。
2020年を迎えるための準備が着々と進んでいました。
夏の滞在も楽しそうだけど、この季節のイルミネーションはこの時期にしか楽しめない光景なので絶対おすすめ!
そして、こちらは夜のイベントの様子。
炊き出しや野外コンサートなどもあってかなり盛り上がっていました。
大晦日の夜にはこの中央広場で花火の打ち上げもあります。
花火を見ながらウラジオストクで年越しもアリかもしれない。
7 噴水広場
中央広場から徒歩3分くらいで噴水広場があります。夏は噴水がきれいなんだろうなと思います、が、冬は噴水はシャッターが閉められているので、ただの歩行者天国になってしまっているのですが、噴水広場の向こうに見える海は冬もきれいですし、冬は夜のイルミネーションがとっても綺麗です。
私が行った時はちょうど2020年のカウントダウンの準備のライトアップがされていて、アナと雪の女王の世界にいるようでした。
ウラジオストクで試してほしい大衆食堂2選
ウラジオストクでは魚介類はもちろん美味しい料理がたくさんあります。
ここでは低料金でお腹いっぱい楽しめる大衆食堂から高級海鮮レストランまでおすすめをご紹介!
スタローヴァヤ・ミヌート
市内に数店舗展開しているチェーン店でオレンジの看板が目印。
私が訪れたのは噴水通りの近くの店舗ですが、ウラジオストク駅から徒歩1分の場所にもあるようです。
店内は、カフェテリアのような感じになっていて、トレーを取って、自分の食べたい料理を指さして注文すると皿に盛り付けてくれます。パンやドリンクも用意されているので好きなものをとってください。家庭風ボルシチのスープもあります。
最後にレジの前で値段を計算してもらって、レジの金額を見せてくれるので現金かクレジットカードで支払いすればOKです。
私はサラダとチキン、ボルシチスープ、はちみつフルーツジュースを頼みましたが相方はポテトグラタンを注文。
二人で結構な量を注文して、飲み物を入れて一人約1200円ほど。少し頼みすぎてしまいました。
お店の名前:8 Minut Stolovaya (8 МИНУТ столовая)
住所:Svetlanskaya St, 1, Vladivostok, Primorsky Krai, ロシア 690091 (噴水通り近くのエリザベスホテルの向かい)
営業時間:8:00~22:00
ニルィダイ
こちらも噴水通り近くの大衆食堂。スタローヴァヤ・ミヌートの向かいにあります。エリザベスホテルに併設されているお店です。
外観はこんな感じ(夜に別撮りしました)。
店内はクラシックな雰囲気。ここもシステムは同じでトレーを取って列に並んで自分の食べたい料理をカウンター越しにお店の方に伝えると皿に入れて渡してくれます。
ここではガーリックパンとマッシュルームのバターソテーとサーモンのグラタン、ボルシチ風トマトスープとはちみつフルーツジュースを注文。ここは安くて一人800円ほど。
レジの画面を見せていくら払えばいいかを教えてくれます。
支払いは現金かクレジットカードで払えます。
この値段でお腹いっぱい食べれるのは本当にありがたい。
そして美味しいのでかなり満足しました!
お店の名前:ニルィダイ
住所:Svetlanskaya St, 10, Vladivostok, Primorsky Krai, ロシア 690091
営業時間:8:00~22:00 (毎日やっているみたいですが年末年始の営業時間はこの通りではありません)
Zuma
噴水通りから徒歩7分くらい行ったところにあります。
高級アジア料理店で観光客はもちろんのこと地元の人たちも特別な日をお祝いするためにおしゃれをして訪れるお店です。
ここでは、タラバガニを食べました。
以前、ウラジオストクでタラバガニを注文して食べている人の映像を見たことがあるのですが、カニが大きくて新鮮で本当に美味しそうだったのでウラジオストクに行ったら絶対食べたかったんですよね。
他のお店の価格を見ていないので何とも言えないですが、日本よりは安いが他のお店と比べるとやや高めといった感じではないでしょうか。
ここではカニをゆでるのでなく、蒸して提供してくれました。
すべての脚に切り込みを入れて入れて、カニ用ハサミとグローブ、殻入れを持ってきてくれるので苦労なく食べきることが出来ます。
他にもホタテやムール貝やエビなどのメニューもあるので、タラバカニは二人で1kgで注文し、他に前菜を頼みました。
お店オリジナルカクテルも美味しかったー。
1kgで3000ルーブルでした。日本円で6000円いかないくらいなので、それを考えるとかなり割安!
二人で食べるならば、1kgで注文して足りなければ他に料理を頼むようにした方がいろんな料理を楽しむことが出来ていいかもしれません。
お店の名前:Zuma
住所:Fontannaya Ulitsa, 2, Vladivostok, Primorsky Krai, ロシア 690091
営業時間:11:00~2:00
このほかにも行きたかったけど行けなかった気になるお店をまとめています。
関連記事:ウラジオストクで試してほしい大衆食堂2選と気になるお店
ウラジオストク観光の一言アドバイス
ウラジオストクは空港からは車で45~50分ほどとやや移動に時間がかかりますが、ウラジオストク市内はとてもコンパクトで観光客が歩いて観光施設を見て回るのにちょうどいいサイズです。
日本からであれば2泊3日の日程でも充分楽しめます。
街並みもきれいで、一番近いヨーロッパと言われる理由もわかる気がしました。
ウラジオストクは坂道が多く、ロシアのサンフランシスコとも呼ばれているそうです。
冬場は雪が降る日もありますが、そんなに積もりませんしサラッさらなパウダースノーなので雪の上を歩くのも楽しいです。
ただし、防寒対策はバッチリやってから行きましょう!
今回私は噴水通り近くのアパートメントホテルを予約しましたが、噴水通り近くを予約した理由は飲食店やスーパーが近くにあったので、便利そうだったからです。
この選択はかなり正解でした!
ホテルレビューもやっているので、参考にしていただければ幸いです。
関連記事:ウラジオストクでは噴水通り近くのアルバートホテルがめちゃくちゃ便利
2020年の2月末、3月からJALやANAの直行便の就航が決定していますがひと足先に冬場のウラジオストクも体験してみてはいかがでしょうか?
春以降の旅行を予定している方は海で海水浴を楽しんだり近郊まで電車で出かけてみるのもいいかもしれませんね。
これからのウラジオストクに注目です。
今回、参考にしたガイドブックはこちら。写真もカラフルで分かりやすかったです。