お手軽に行ける温泉を求めて伊香保温泉へ
最近の仕事量に忙殺されてきて、「あー、温泉浸かりたいなぁ。美味しいごはん食べたいなぁ」と思い、急遽計画したこの旅。
あまり移動に時間をかけたくなかったので、お手軽にいける群馬県の温泉地を探しました。
伊香保温泉は行ったことがないので、楽しみです。
基本的に、宿でゆっくりスタイルなので観光は最小限です。
大宮駅からスワローあかぎに乗るために大宮駅の南側のコンコース側にあるカオマンガイを食べようと思ったのですが、混雑していたので、向かいにある立ち食い寿司の「すし兆」でサクッとお腹を満たします。
8人ほど入れるスペースはほぼ埋まっていて、かなり盛況していました。
8貫セットを頼んで、この後にあなごがきて、締めて1300円ほど。
安くて早くて美味しい立ち食い寿司が大好きです。
約10分ほどで食事を済ませ、スワローあかぎが入線するホームへ。
スワローあかぎに乗車するためには乗車券と特急券が必要です。
JRの窓口で聞いた時には、ホームに特急券が買える券売機があると教わったのですが見つけられなかったので、えきねっとの携帯サイトから急遽購入し、自由席に乗り込みます。
大宮から1時間30分ほどして、「渋川駅」で下車します。
渋川駅で駅員さんにえきねっとで乗車券と特急券を購入したことを話すと「スワローあかぎはチケットレスに対応していないんですよ」とのこと。
なんと、とんだ落とし穴!
スワローあかぎの乗車ホームに「えきねっと」で購入♪って書いてあったのに、紙発券のみなんでどこにも書いてなかったぞ!
車内では何も言われなかったというと、一旦駅を出て券売機から乗車券を発券して持ってきてくださいと教えてくれたので、券売機から発券し無事に改札を出ることができました。
ふぅ。
駅を出ると、駅前のバスロータリーから伊香保温泉に向かうバスに乗ることができます。
バス乗り場3番線から発車します。
案内板が結構大きく出ているので、スムーズに乗り換えることができました。
最初は街中を走っていましたが、少しずつ坂を上って、バスはぐんぐん山の中へ入っていきます。
渋川駅から伊香保温泉は約30分ほど乗車し、伊香保バスターミナルで下車します。
結構山の上の方まで走っていくと、開けた場所が現れるので何となく降りる場所がわかります。
山の上は紅葉が真っ盛りでした。
もしかしたら、ちょっと時期が遅いくらいかもしれません。
ようこそ「いかほ秀水園」へ
バス停の前には温泉街のアーケードがあるので、それをくぐって突き当りまでまっすぐ2分ほど歩くと今回の宿、「いかほ秀水園」に到着です。
こちらが秀水園の外観。
まだチェックインには少し早いですが、既に到着している車がびっしりと止まっています。
この辺りはかなり切り立った山間にあるので、これだけ駐車スペースがあるのは珍しいかもしれません。
他のホテルの看板を見ましたが、あるホテルは「谷の向こうに車を停めて、ケーブルカーで登ってきてください」と書いてあったところもありました。
中に入ると受付がすぐにあって、威勢のいい女将さんに挨拶されます。
そして、係の方に奥のラウンジに通されます。
山々がきれいに見渡せる広々としたラウンジでチェックインを待ちます。
最近の関東圏の旅館に多く見かける、ベトナム系と思われる日本語ペラペラの外国人従業員さんが何人か働いていました。
ウェルカムドリンクなどは残念ながらありません。
水でもお茶でも置いてあるとありがたいけどね。
同じフロアにあったカフェでカフェラテを注文。
しばらくして、元気で丁寧な外国人の従業員の方に受付してもらいました。
今回は全国割を利用した宿泊だったので、ワクチン接種3回済の証明を提示して、体温チェックと身分証明書の確認をされました。
そしてもらった全国割のクーポンがこれ。
平日宿泊だったので、3000円分のクーポンをもらうことができました。
今日のお部屋をチェック
コロナ対策ということで、係の人の部屋までの案内はありません。
エレベーターまで案内されて、そこからは自分で部屋まで向かいます。
私の部屋はその階の端の部屋でした。
ロケーションがユニークで、非常階段の踊り場に部屋の入口があります。
最初、見つけられなくて2回くらい同じ場所をウロウロしました。
部屋の前まで来ると昭和スタイルよろしく、「〇〇様」という大きな名札が。
個人的には張り紙はいらないなぁと思いつつ部屋の中へ。
お部屋は禁煙の和室で広さは十分。
表の駐車場のすぐ上の部屋なので、景観はそこまで望めませんが、目の前の木々が紅葉していました。
部屋は長廊下の先に洗面台とお風呂があります。
廊下の手前に古めですがしっかりウォシュレット付きのトイレがありました。
浴衣は部屋のクローゼットに備え付けのものがあります。
もし、かわいい浴衣を希望ならば、受付の横に女性限定でかわいらしい浴衣の無料貸し出しもありました。
夕食前に伊香保神社と石畳街を散策
チェックインしたばかりですが、持ってきた荷物を極力減らして早速石畳街へ。
先ほど挨拶してくれた女将さんが道順を地図を交えて「伊香保神社の脇道を行くときれいな紅葉が見られて、そこから戻ってくると石畳がありますよー。帰りは石畳の脇道がいくつかあるので、そこを行けば戻ってこれますよー。」と説明してくれました。
伊香保神社までは少し坂を上ります。
そして、石畳の終わりが伊香保神社の境内に繋がっているという形でずーっと下から石畳が続いていました。
紅葉もだいぶ進んでいて、赤や黄色の葉っぱが色鮮やかです。
神社前の道にはイニシャルDのマンホールが。
マニアにはたまらないでしょう。
神社でお参りをして、女将さんに言われた通り脇道を進んでいくことにしました。
脇道を進んでいくと、紅葉も美しさを増していきます。
平日だったのですが、観光客も多め。
写真はなるべく人が入らないように撮りました。
そして、道なりに進んだ突き当りに河鹿橋が架かっていて、そこの紅葉が見事でした。
もう1時間ほど遅くなると期間限定のライトアップが始まるようでしたが、夜は冷えるので夕飯を食べてお腹いっぱいになった頃にわざわざまた出かけてこないだろうなと思い、この景色をしばらく堪能して帰ることにしました。
こちらが紅葉橋。
たくさん人がいすぎて、いいショットは撮れませんでしたが、橋の上からの眺めはきれいでした。
※ライトアップは2022/11/13で終了です。
石畳街へ
橋の上からの紅葉を楽しんだ後は石畳街を見に、来た道を神社まで戻ります。
神社から階段を下っていくと、だんだんと石畳街の中心部へ降りていくことができます。
雰囲気が良さそうな土産物屋さんもちらほら。
どんどん下に下っていくと少し開けた場所に出てきます。
階段の真ん中には温泉が流れている水路があります。
その水路を使って、それぞれの温泉宿に温泉が配られているそうです。
階段のすぐ脇には無料の足湯が。
階段の上り下りに浸かれた足を癒してくれます。
中央の石碑には石段街の歴史が記されていました。
織田信長によって形成されたとあって、戦国の時代にこんな山奥の温泉地を開拓していたとは驚きです。
ちなみに、昔はこんな感じだったらしいです。
石畳の感じはそのままですね。
夕食前に露天風呂でひとっ風呂
日が落ちてきて寒くなったので、宿に戻ります。
夕食前に露天風呂で旅の疲れを癒します。
温泉は男女入替制で、こちらのかみつけの湯の方に露天風呂があります。
たまたま私が利用した際は夕食1時間前の午後5時で、人が誰もいなくて大きな内湯も露天風呂も独り占めすることができました。
私がちょうど出る頃に一人やってきたので、タイミング的に本当にラッキーでした。
大浴場の外には水分補給の麦茶のサービスと湯上り処があって、火照った身体を冷ますのにちょうどいい空間でした。
お待ちかねの個室で夕食
さてさて、お待ちかねの夕食です。
時間より5分ほど早く到着しましたが、係の方が食事スペースまで案内してくれました。
おそらくかつては大宴会場だったのでしょうが、今は個室の空間スペースとして利用できるようにリニューアルされていました。
今日の夕食のメインは上州牛の瓦焼き。
肉厚のお肉が2切れお皿に盛りつけられています。
係の方が火をつけてくれて、バターときのこと一緒に焼いていきます。
刺身には群馬県らしく、刺身こんにゃくも。
レンコンの肉団子や料理酒の横の銀杏豆腐も美味しかったです。
これだけかと思っていたら、鰆の蒸し焼きも出てきました。
鰆も上に乗っていたウニも濃厚で美味しかったです。
申し訳なかったですが、お腹がいっぱいで全部は食べきれませんでした。
そして、こちらはれんこんのはさみ揚げ。
れんこんさくさく、中がほくほくでこちらも美味しかったです。
今度こそおしまいかな、と思っていたら最後に茶わん蒸しがやってきました。
あんかけ茶わん蒸しです。
銀杏と三つ葉が入っていて、揚げも香ばしくて美味しかったです。
写真には写っていませんが、ご飯ときのこのお味噌汁も持ってきてもらいました。
近くに舞茸センターがあるようで、舞茸の他きのこが美味しかったです。
そして、お腹はいっぱいでもデザートは別腹ということで牛乳プリントフルーツをデザートにもらいました。
牛乳プリンが優しい甘さで美味しかったです。
朝食も個室で頂きます
昨日の夕食の後、布団でゴロゴロしていたらいつの間にか寝入ってしまいました。
敷布団が私の体重を支え切れず、夜中に腰が痛くて何回か目が覚めてしまいましたが、それ以外は快適でした。
朝食前に朝風呂を済ませて、昨日と同じ食事会場で朝食を頂きます。
多すぎず少なすぎずちょうどいい量。
個人的には左手のとがった皿に盛られていた舞茸の煮つけのようなものがご飯が進んで美味しかったです。
ご飯はおかわりして下さいと言われたのですが、私はちょうどいい量でした。
焼き物はベーコンと舞茸のバター炒め。
醤油をたらしてお召し上がりくださいと言われたので、言われたとおりにして食べました。
バターの風味と醤油が相まって、とても美味しかったです。
熱々で食べられるのはありがたいです。
お腹いっぱいになって、部屋に戻ろうとすると係りの方が受付をしたロビーでコーヒーのサービスがありますということだったので、遠慮なく頂くことにしました。
群馬の山々を見渡しながら頂くモーニングコーヒーは最高でした。
チェックアウト後にロープウェイで眺望を楽しむ
チェックアウト後に宿から徒歩2分ほどのところにあるロープウェイで山頂の上からの景色を楽しんでから帰路につくことにしました。
料金は往復で大人850円。
現金のみで、全国割のクーポンは使えません。
朝いちで行ったのですが、ロープウェイを待つ人は結構いました。
山頂までは約4分。
森林の小道を歩いて展望台に歩いていきます。
そして、展望台からの眺めがこちら。
少し霞がかっていましたが、清々しい眺め。
ここは展望台からの眺めはもちろん見る価値がありますが、山頂の森林公園の木々の紅葉もこの時期ならではの景色を楽しむことができました。
散策コースがいくつも用意されているので、自分の思い思いの小道を行くことができます。
この山頂にはいかほスケートリンクも常設されていて、オリンピック選手も練習に来るそうです。
この橋を渡った向こう側を進んでいくとスケートリンクを見渡せる場所に出ることができます。
さすがにまだ練習している人はいませんでした。
30分ほど散策を楽しんで、ロープウェイで下山しました。
朝の濃い空気を吸って、とても気持ちがよかったです。
帰りは渋川駅前の土産物屋さんで全国割のクーポン券を使います。
宿にあったチラシを持っていくと10%オフになるということだったので、全国割と併用してめちゃくちゃお得に買い物をすることができました。
これだけ買い物をして支払った金額は148円。
お得でした。
「いかほ秀水園」に宿泊した感想
伊香保バスターミナルからも石畳街へも徒歩圏内でコンパクトに観光してゆっくり過ごすことができました。
料理も夕食も朝食も個室で食べることができるので、自分のペースで食事をすることができました。
平日だったので、宿泊客も半分ほどしかいなかったと思いますが、あまり宿泊客の方々と一緒になることがなくて快適でした。
ウェルカムドリンクはあってもよかったなと思いましたが、今後期待したいですね。
今回は全国割のクーポンを適用してくれるJTBの旅行サイトを利用して予約しました。
他の旅行サイトも見たのですが、禁煙の部屋を用意してくれるのがJTBだけでした。
一人旅は割高なので、全国割で5000円引きされたのはありがたかったです。
料金は19,000円台というところでした。
全国割なしの価格で考えると、今まで宿泊したホテルと比較すると少し割高な印象を受けましたが、時期的にも宿泊費が高騰しているんだと思います。
ロケーションがいいという面があったり、個室で食事できたりするので一概には比較できませんが夕食に牛肉以外に強烈に印象に残るメニューがあると嬉しかったですね。
初めての伊香保温泉でしたが、ぎゅっと凝縮した時間で堪能することができました。
いかほ秀水園
住所: 群馬県渋川市伊香保町伊香保557
電話番号:0279-72-3210
ホームページ:群馬県 伊香保温泉「いかほ秀水園」〜なつかしき宿 (syusuien.com)
一言メモ:旅館HPから予約すると全国割の手続きはちょっと面倒くさいですが、前日までキャンセル無料なので宿泊を迷っている方にはお勧めです。宿泊日によって料金が高い日があるので、お手頃価格で宿泊できる日程で調整できるとラッキーです。